ユニバーサルデザインにおいて、色はとても大事な情報ツールです。色に頼った情報提供は、色覚障がいを持つ方や高齢者にとって見づらいものになっています。これらに配慮して制作していくことがユニバーサルデザイン視点になります。
濃い赤は黒やこげ茶と混同しやすいため、赤を認識してもらいたい場合は橙色に近い赤を使うことをおすすめします。
また、背景色に黒や茶色が用いられたところへ赤い文字をのせる場合、背景色は白や薄いピンクなどできるだけ明るい色にすると良いです。
黒板では赤のチョークは見にくいと言われているので、オレンジ寄りの色覚対応品を使用すると良いです。
緑は赤や茶色と間違えやすいので、赤との組み合わせで使う場合は青みの強い緑を使うと良いです。 明るい緑と黄色は同じに見える傾向があります。こちらは同時に使わない方が良いです。
P型・D型については、「カラーユニバーサルデザインの提案」で説明しておりますので、ご覧ください。
文字は重要な情報ツールです。正確に読み取ってもらうため、使用するフォントに配慮しなければなりません。UD(ユニバーサルデザイン)フォントは、それ以外のフォントに比べて、数字や書体が読み取りやすくデザインされています。
UDフォントは濁点や半濁点を大きくして、区別しやすくしたり、明朝体(このような書体)の場合は横線が細いため、かすれる可能性がでてくるので、UDの明朝体は横線を太くデザインしています。また、文章にした時に、漢字とかなの大きさのバランスやリズムをつけて、読みやすくしています。
どんな内容にするかによって、配慮する範囲も変わってきます。モノクロ印刷や、サイズの小さいものに細かい内容を入れなければならない等制限がある中でも工夫をすることでより多くの方に見てもらえる印刷物になります。印刷物に限らず、看板やホームページなどでも同じように配慮することができます。現状使用しているパンフレットやチラシなどの改変修正する際には、ぜひ、ユニバーサルデザインを少し取り入れてみてはいかがでしょうか?
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