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インクルーシブ防災に参加してきました!

2024.09.02

9月1日は防災の日です。

“なーさんのひきだし”というサークル主催で重症心身障がい児・医療的ケア児のための防災イベントが行われました。(なーさんのひきだしinstagram🔗

支援学校を使わせていただき、体育館では段ボールベッドや災害用トイレが展示してあり、駐車場では福祉車両やキャンピングカーの試乗体験ができました。

   

FM富士さんのブースではスマホで聞けるradikoを紹介していただきました。〈radikoサイト🔗

今まで体験してきた災害において、電話がつながらずTVも見れず、情報難民となって避難が遅れてしまったというケースもありました。スマホが普及しアプリでの連絡手段が主流となり、それは緊急時に電源さえ確保できれば、連絡も情報収集もできるので、スマホでラジオが聞けるradikoは重要なアプリではないかと思います。特に、地元の情報がすぐに聞けるのでダウンロードしておいた方が良いなと思いました。

お昼にはポータブル電源等を使った災害食を試食しました。もち米のポタージュ粥やナポリタンやボロネーゼなどの麺も温めていただき、子どもにはそれらをミキサーしていただきました。うちの子のようにミキサー食しか食べられない子ども、他に偏食やアレルギーのある子どもなど、災害時に子どもに食事を用意するにはどうしておくと良いかを考えさせられました。

その他にも新聞やTVのメディアも来ていただき、翌日の新聞にわが家が掲載されました。

 

 

2024年9月2日山梨日日新聞より

上の写真で体験しているのは、災害時にもし吸引器が使えなくなってしまった時の吸引方法を教えていただいた様子です。うちも気管切開しているので吸引は常に欠かさずしなければなりません。しかし、吸引器は充電したバッテリーで動いているので、そのバッテリーの充電が切れてしまったり、充電する場所がなかったり(停電など)した時、吸引ができないとなると、息子の呼吸に関わる問題になります。

今回、ポンプ式の吸引方法とシリンジ(注射器のようなもの)で引く方法(右下↓)を教えていただきました。

 

そして、医師、防災ボランティアの方々にセミナーをしていただき、具体的にどんな準備をしたら良いか、避難所や病院の緊急時の体制や、個別避難支援計画のこと、発電機や蓄電池のことなど、色々教えていただきました。私たちは、呼吸器や酸素ボンベ、サチュレーション(酸素濃度や心拍を計測する機械)、吸引器など防災グッズ以外に持ち出す機械が色々あり、それらを被災後も持続して使えるようにしていかなければなりません。電源をどう確保するか、衛生管理をどうするか、医療物品はどのくらい準備しておくと良いか、栄養剤や薬などはどうするか、、、などとにかくたくさんの準備が必要です。

  

今回この「インクルーシブ防災」に参加させていただいて、学ぶこと、考えさせられたこと、想像したことがたくさんありました。私たちの避難は、健常者の避難と違って、とても大変です。だからこそ、どの家族も皆、真剣に防災のことを考え、準備をしています。

良い機会をいただき、本当にありがたいと思いました。ありがとうございました!