「伝えるためのユニバーサルデザインフェア」に行ってきました!
2023.08.25
8月18日~20日 東京都立産業貿易センターにてMUD(メディア・ユニバーサル・デザイン)協会主催のイベントに参加してきました。セミナープログラムや展示コーナー、体験コーナーなどがありました。台風がちょうど関東に来ていたということもあり、いろいろなセミナーを受講したかったのですが、時間の関係上2つ聴講できました。
メディア・ユニバーサル・デザインとは、さまざまな情報が高齢者・障がい者・色覚障がい者、外国人などにも、見やすく、伝わりやすくするための配慮手法です。私は、ここの協会で行っている「MUDアドバイザー検定」「MUDディレクター検定」共に資格をとりまして、印刷における文字の設計、組版、UDフォントについて、色の見え方、高齢者や色覚障がい者の見え方の特徴などを学びました。
詳しくはNPO法人メディアユニバーサルデザイン協会のホームページをご覧ください。🔗
今回のイベントでは、協会で毎年開催している「メディア・ユニバーサル・デザインコンペティション」で入賞されたUD作品を紹介していました。
企業から、そして学生からも応募があり、どの年の受賞作品を見ても素晴らしいものばかりでした。
その他、MUDに取り組んでいる企業の事例も多く紹介されていました。
上の左の写真は、「避難所設営シールセット」です。災害時などの緊急で避難所を設営する場合に、情報が分かりやすく、見やすく、確実に伝わるようにさまざまなシールやテープがペンと一緒にセットになっています。貼っても剥がせる必要なものは再剥離のシールを使っていたり、服に貼るスタッフシールは破れないような布系の紙を使用しています。
右の写真は、「おりやすいおりがみ」と「UD封筒」です。おりがみは、模様が折る位置のガイドになっていて、サイズも大きく外国の方にも分かるように4か国語の説明書がついています。封筒は、模様があることで曲がらずに書くことができます。
体験コーナーでは、点字を作成してみたり、「ユニカルタ」という障がい者など不自由を感じる方たちに配慮したピクトグラムや標識をカルタにしたもので、やってみると見たことがあるのに、意外と知らないものがありました。
上の写真の右のカードは、「ジェンダーもやもやはっけんカード」といいます。無意識に染みついているジェンダーにまつわるモヤモヤを「虫」に例えて、気軽に楽しくジェンダーについて語れるカードゲームです。例えば「結婚はいつなの?」や「女性力低いね」など、何気なく言っている言葉が実は、相手を傷つけていることがあるかもしれない!?そういったことを改めて考えさせてくれるゲームです。
最後に、セミナーの様子です。①“「実例から学ぶ」MUD技術セミナー”そして、②“私のMUDの取り組み方[デザインの現場から]”というセミナーを受講しました。1つ目の方は、カラーの配慮について、MUDディレクター検定を受ける際に、さんざん勉強したはずが、、、改めて学ぶ機会になりました。とても勉強になりました。2つ目は、実際にデザインの仕事をされている方の実例を通してどのようにMUDを生かしているかをお話して頂きました。
また来年もさらにパワーアップされたイベントになって開催されたら嬉しいです!全国のいろいろな職種の方がUDの配慮を考えた商品を生み出していることを知り、私もまだまだ頑張らなくてはと思いました。