制作事例WORKS

インクルーシブ防災の手引き

2025.02.05

昨年9月1日の防災の日、“なーさんのひきだし”というサークル主催で重症心身障がい児・医療的ケア児のための防災イベントが行われました。それに向けて、主催者(なーさん)とパンフレットを作成いたしました。パンフレットは2種類『みんなで助け合う防災の手引き(一般編)』と『いざという時のための防災の手引き(障がい児の家族編)』です。

☆なーさんのひきだし instagram🔗

 

『みんなで助け合う防災の手引き(一般編)』は、

・インクルーシブ防災とは? ・避難所でさまざまな立場の方がいる中で、どのような配慮が必要か ・自助、共助、公助とは? ・いろんな障がい児がいるということ ・ユニバーサルデザインとは? といった内容を紹介しています。

 

『いざという時のための防災の手引き(障がい児の家族編)』は、

・福祉避難所について ・平常時に経験しておく大切さ(避難所まで散歩してみる、子どもに防災食を食べさせてみるなど) ・災害備蓄品の準備(0次~2次で持ち出すものは違うということ) ・子どもたちの特性を理解しておく など障がい児のいる家族が災害に向けて考える必要のある内容が書かれています。

  

災害は、誰もが同じ状況下に置かれ、互いに助け合わなければならない時、特に、障がいのある方々、またその家族へのサポートは必須ですが、どのように手を差し伸べたら良いのか分からないという声をよく聞きます。

障がい当事者は、結局被災してみないとどこへ逃げたら良いのか、何を準備しておいたら良いのか、誰に助けを求めたら良いのか、分からないと言い、事前準備ができていない方、またはその家族が多いと言うのも現状です。

その中でも、特に医療的ケアの必要な児・者共に、薬や栄養剤の消費期限の管理、医療機器のための蓄電池の用意、医療物品の準備など必需品が山ほどあります。といったように、避難所に置いてないものを想定して防災グッズを用意しなくてはなりません。

発達障がいのある児・者のご家族は、避難所にいて他の家族に迷惑がかかってしまわないか? 防災食を食べられなかったら?など心配ごとが多く、どのように考えておいたら良いか分からないと思う家族は多いです。

そういった声を形にしようということでこのパンフレットができました。